描写
パラダイムは信仰を題とした作品である。太陽の顔をもつキリスト神の像が全てを服従させ、コントロールする。パラダイムの中心テーマはトランスフォームであり、太陽神は神格を波及し、そのポーズや抱えている本がその生まれ持った偉大さを表現する。
ゲーテにとって太陽は精神的存在で、たとえ死は全てを消してしまうように見えても、太陽はどんな夜も照らし続ける存在。人間は常に太陽の下で希望を持って生きていると考える。作品中の梟は暗闇の中でも我々を導いてくれる存在として描かれている(Dionisus ディオニューソス の作品中にも現れる)。どちらの作品でも梟は中心人物の隣に位置しており、実在する命の源という意味を持ち合わせる。暗闇に覆われた世界に陥ってしまった際も、高い位置から道を外さないよう見守ってくれるのだ。
パラダイムは様々な理解方法がある。近年自身は順位を意識した構成の作品ばかりを手掛けてきた。作品には軸となるものがあり、その他すべてに影響する周囲にも意味がある。しかしこの複雑な構成に意味を持たせるには、中心と軸対象になる形で、ハイレベルな理解が必要になってくる。つまり、全てに意味をもたせ、作品の各要素に命を与えるという作業が必要になる。しかし、象徴的な解釈のおかげで様々な順位を発見することができる。
プロジェクト詳細
著者 | Mitus |
日付 | 2013 |
サイズ | 188 x 133 cm. |
技法 | 油絵具(布) |