描写
大聖堂を描いたことがきっかけで概念が大きく変わった。この作品は、目に見える概念論を語り、ひとつひとつの物体に意味を宿し、その欠如した部分も見出す。つまり、構成される様々な詳細が特別な関係を生み出し、作品をひとつの意味に仕上げる。
作品中には、複雑に入り混じった図形が建物を取り巻く様子が見られる。注意深く見ると、大聖堂のファサードは中心塔と左右の塔の3軸に分かれている。左右の塔は善と悪の二面性を表すと共に、生と死も表現する。一番重要な要素は中心塔に表現されており、善と悪、生と死の両者の調和と均衡をたもつ脳となる存在である。
大聖堂はこの世界を描写し、過激主義思考または良心的思考をもつ様々な生き物が発達していく様子を写し出す。
大聖堂は、構成の意味を受け、それを指図するという重要なコンセプトを持ち合わせる“完全なアート”を代表する作品である。象徴的な構造は置いておいて、同作品はトランスフォームの作品には含まれないと考える。様々な要素を含むので、その他の要素を削除したり代用したりすることはできず、作品自体を変化させることができない。
プロジェクト詳細
著者 | Mitus |
日付 | 2003 |
サイズ | 46 x 32,5 cm. |
技法 | 鉛筆 |